キャットフード、なんとな〜く「スーパーで安かったから」とか「よく見かけるパッケージだから」なんて理由で選んでいませんか?
最近はペット用品も充実し、キャットフードもたくさんの種類が売られています。
どれも美味しそうですよね。
(ちなみに、キャットフードはいい匂いですが人が食べても美味しくありません。私は食べたことがありますが、まったく美味しくありませんでした。)
でも、中には猫の毎日の食事としては相応しくないものもあります!
知らずに栄養の偏ったフードを与え続けていると、肥満や栄養バランスの乱れなどで猫の健康を損なってしまいます。
キャットフードを選ぶにはポイントがあります!
知っていれば、要らぬ病気を防げる可能性が高まります。
ポイントをしっかり押さえて、かわいい猫さんの健康を支えましょう!
キャットフードを選ぶ基準は3つ!
①種類
猫のフードには、目的によって4種類あるって知っていましたか?
食事用とおやつ用くらいの認識はありますが、それ以上はあまり意識しないですよね。
私も最初はスーパーで見かけたフードをなんとなくで買っていました。
もちろん、種類をあらわす表示なんて見ず…。
でも、大事なポイントなので押さえておいてくださいね。
総合栄養食
猫が健康に生きるために必要な栄養素がすべて配合されていて、この種類のフードとお水があれば猫の食事としてOK。
日頃の健康維持のための、猫のための基本的な食事用。
食事療法食
病気の治療を目的とし、特定の病気にかかったネコちゃんの栄養バランスを考えて作られたもの。
獣医師の指示にしたがって与えます。
栄養補助食
特定の栄養を補うために与える、動物用のサプリメントのようなもの。
総合栄養食と併用して、補助食として与えます。
栄養補助食も、獣医師の指示によって与えることが推奨されています。
飼い主の自己判断で与えないように注意!
おやつ
しつけ・ご褒美のためのもの。
嗜好性が高く食いつきが良いですが、あくまで嗜好品なのであげすぎ注意!です。
1日当たりのエネルギー所要量の20%以内が原則です。
このように、4種類のフードがありますが、健康上の理由で食事に配慮が必要な場合でなければ、総合栄養食を選んでください。
チュールなどのおやつは猫さんにも受けが良く、幸せそうに食べている様子は見ているこちらも幸せになりますよね。
でも、あげすぎには注意です!
人間も同じですが、猫もおやつの食べ過ぎは肥満や万病の元!
おやつを食べ過ぎるとカロリーばかりとって、大切な栄養が不足してしまいます。
しっかりと栄養の詰まったフードを選んであげてください。
②形状
キャットフードには、ドライタイプとウェットタイプがあります。
ドライタイプ
いわゆるカリカリと呼ばれている、固形のフードですね。
水分を飛ばして、栄養を凝縮しているので、少量で必要な栄養が摂れます。
歯に汚れがたまりにくく、あごも鍛えられます。
毎日の食事の基本はこのタイプがおすすめです。
ウェットタイプ
肉や魚などのにおいや食感が残っているので、食いつきが良いです。
水分をたくさん含んでいるので、必要な栄養を摂るにはたくさんの量が必要となります。
ウェットタイプのみで食事を賄うのは、猫ちゃんが沢山食べなければならない点でも、金銭的にも大変かも…。
食事から水分補給ができる、というメリットもあるので、基本のドライタイプにプラスする形で取り入れるのがおすすめです。
③対象年齢
猫のフードは、大まかに3つのステージに分かれています。
子猫 ~12ヶ月まで
成猫 1〜7歳
シニア猫 8歳~
各ステージで必要な栄養バランスが違うので、時期が来たらフードを切り替えましょう。
中には全ステージ対応のものもあります。
パッケージの表示を確認しましょう。
新しいフードを与える場合は、最初はいつものごはんに新しいタイプを少し混ぜます。
次は混ぜる量を少し増やして…を繰り返して、1〜2週間かけて徐々に切り替えていきましょう。
いきなり変えると、食べてくれないことが多いです。
せっかく買ったのに、、と残念な気持ちになります。
また、急に食べ物が変わると下痢や便秘になることもあります。
猫さんの様子を見ながら、ゆっくり切り替えていってくださいね。
プレミアムフードってどうなの?
世の中には、プレミアムキャットフードというものがあります。
猫のフードにプレミアム??贅沢言うなよ。
と思われるかもしれませんが、プレミアムにはプレミアムを名乗るだけの良さがあります。
肉(魚)が主原料!
え?どのフードもそうなんじゃないの?
って?いえいえ、意外と違うんです。
スーパーやドラッグストアで売られている格安フードは、穀類が肉や魚よりも多く入っていることが多いです。
ぜひ一度、裏の原材料を見てみてください。
猫は肉食動物なので、たんぱく質をたくさん必要とします。
また、体の構造上炭水化物を消化するのは苦手なので、高たんぱく低炭水化物が理想的です。
良質なたんぱく質をふんだんに使ったフードは猫の健康の基本です!
ただし、良いお肉を使うと必然的にお値段もお高くなります。
グレインフリー
先ほどもお伝えしたように、猫は炭水化物の消化が得意ではありません。
でも、グレイン(穀類:ムギ、トウモロコシなど)は安価なこともあり、多くのキャットフードに使われています。
多少の炭水化物は 良質なエネルギー源になる+食物繊維が猫の体調を整えるのに役立つ といわれています。
が、最近では猫の穀類に対するアレルギーも問題になっています。
プレミアムフードにはグレイン(穀物)フリーのものが多く、エネルギー源や食物繊維源としてサツマイモや野菜が使われています。
アレルギー持ちではない猫ならば穀物に対してあまり神経質になる必要はありませんが、知識として知っていると安心ですね。
添加物
安いフードには、酸化防止剤としてBHAやBHTが使われています。
これらの合成添加物は猫の健康のためには避けたい成分です。
ただ、ドライフードは酸化によりどんどん劣化してしまうので、酸化防止剤は必要なものです。
酸化防止剤として、ローズマリーや緑茶の抽出物などの天然成分が使われているものを選びましょう。
また、安いフードでは猫の食いつきを良くするために香料を、見た目を良くするために着色料を使っています。
どちらも猫の健康のためには不要です。
着色料にいたっては、購入する人間の目を引くためだけのものです。
(猫にはフードの色は見分けられません)
まったく不要です。
基本、プレミアムを名乗るフードにはこれらの添加物が入っていません。
ちなみに、わが家はカナガンを愛用しています。
放し飼いで育ったチキンの生肉が主原料で、グレインフリー。
お肉由来の香りがしっかりするので、うちの猫さんからの評判も上々です。
逆に香りがしっかりし過ぎていて、旦那さんには不評です笑
なんかにおう。なんの匂い??って何回も言ってきます。
そんな苦情はありますが、猫さんの体調が良いので、うちではカナガンを使い続ける予定です。
プレミアムフードはどれも、こだわりの質の良いフードなので、あとは猫さんと飼い主さんの好みで選ぶといいと思います。
良いフードを選ぶことは多少の出費にはなりますが、猫さんの健康のため、選ぶ価値はあると思います。
注意ポイント
ここからはフードを選ぶ上でのちょっとした注意ポイントを。
1.一か月で食べきれる容量のものを選ぶ
これはドライフードに関してですが、フードは一ヶ月で食べ切れる容量のものを選びましょう。
ドライフードは開封すると酸化し、劣化していきます。
また、香りも飛んでしまうので、猫の食いつきが悪くなります。
大容量のものは安く購入できる傾向にありますが、食べきる前に劣化してしまってはもったいない!
劣化したフードは猫の健康にもよくありません。
多頭飼いで毎日たくさん消費する、とかでないのなら気をつけてくださいね。
美味しく食べ切れる容量のものを選びましょう。
2.猫の様子を観察
どのフードを選んだとしても、日々、しっかりと猫さんの様子を観察してください。
皮膚がカサカサしていたり、お腹が張っているようなら穀物アレルギーの可能性もあります。
食べたあとすぐに吐いてしまうようなら、フードの形状が合っていないのかもしれません。
毛ヅヤは?皮膚の様子は?目元はきれいかな??
ぜひ、愛猫の様子をよーく観察して、わが子に一番合うフードを選んでください。
3.多頭飼いで食事を分けるときはケージが便利
多頭飼いの場合、年齢や健康状態によってフードを分けることがあります。
そんなときはケージが便利です。
普段からケージの中を食事場所にすれば、ストレスなくフードの管理ができます。
ケージのメリットについてはこちらも参考にしてみてください。
まとめ
キャットフードを選ぶポイントは以下の通りです。
①総合栄養食を選ぶ
②年齢に合っているフードを選ぶ
③肉(魚)が主原料のフードを選ぶ
④一か月で使い切る容量にする
⑤猫の様子をよく見て選ぶ
飼い猫の健康のカギを握るのは飼い主さんです。
ぜひ、猫さんに合った、からだに良いフードを見つけてください。
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